「今まで静かだったのに、急に猫がよく鳴くようになった…」「夜中や留守番中に鳴き続けていて心配」
このような変化があると、病気ではないか・ストレスではないかと不安になりますよね。
猫が急に鳴くようになる原因は、要求・不安・加齢・病気などさまざまです。中には早めに動物病院を受診したほうがよいケースもあります。
この記事では、
- 猫が急に鳴くようになる主な理由
- 考えられる病気の例
- 自宅で確認したいポイント
- 動物病院に行くべき目安
を、猫飼い初心者の方にも分かりやすく解説します。
猫が急に鳴くようになる主な理由
猫の鳴き声が増える背景には、必ず「理由」があります。まずは病気以外も含めて考えてみましょう。
要求や不満を伝えている
猫は人と暮らす中で、鳴いて要求を伝えることを学習します。
- ごはんが欲しい
- トイレが汚れている
- 遊んでほしい
- ドアを開けてほしい
以前よりも要求が通る経験が増えると、鳴く回数も増えがちです。

ボクは遊んで欲しくて、隙をみてはしょっちゅう鳴いて要求してるにゃ~
環境の変化によるストレス
猫は環境の変化が苦手です。次のような出来事がなかったか振り返ってみましょう。
- 引っ越し・模様替え
- 家族構成の変化(赤ちゃん・来客)
- 飼い主の生活リズムの変化
- 新しい猫やペットを迎えた
ストレスを感じると、不安を鳴き声で訴えることがあります。
発情期による鳴き声
去勢・避妊手術をしていない猫の場合、発情期特有の大きな鳴き声が見られることがあります。
- 大きく長く鳴く
- 落ち着きがない
- 夜中に鳴き続ける
この場合は病気ではありませんが、生活に支障が出やすいため注意が必要です。
老化(高齢猫)による変化
シニア期(7歳以降)になると、
- 視力・聴力の低下
- 認知機能の衰え
によって、不安から鳴くことが増える猫もいます。特に夜鳴きが増えた場合は、加齢の可能性も考えられます。

まだ若いけど、年をとったら不安なことも増えるかもにゃ
猫が急に鳴くときに考えられる病気
次に、注意が必要な病気の可能性を見ていきましょう。
痛みや不調を感じている
猫は本来、体調不良を隠す動物です。そのため、鳴き声が増える場合は強い違和感や痛みを感じていることがあります。
考えられる例:
- けが・関節痛
- 口内炎や歯の痛み
- 便秘・排尿トラブル
鳴き方が「低くうなる」「触ると嫌がる」場合は要注意です。
甲状腺機能亢進症(中高齢猫)
中高齢の猫に多い病気で、
- 急に鳴くようになる
- 落ち着きがなくなる
- 食欲はあるのに痩せる
といった症状が見られます。早期発見が重要な病気です。
認知症(猫の認知機能不全症候群)
高齢猫で多いのが認知症です。
- 夜中に大きな声で鳴く
- 昼夜逆転する
- 飼い主が分からなくなる
「年のせい」と見過ごされがちですが、環境調整や治療で改善する場合もあります。
泌尿器系の病気
- 膀胱炎
- 尿路結石
などの場合、トイレの前後で鳴くことがあります。
排尿回数や量、血尿がないか必ず確認しましょう。
自宅でチェックしたいポイント
動物病院に行く前に、次の点を観察しておくと診察がスムーズです。
- 鳴くタイミング(夜・トイレ前後・触ったとき)
- 鳴き声の変化(大きさ・低さ・頻度)
- 食欲・水分摂取量
- 排尿・排便の様子
- 行動の変化(元気がない、落ち着かない)
動物病院を受診したほうがよい目安
次のような場合は、早めに受診しましょう。
- 鳴き声が数日以上続く
- 明らかに苦しそう・痛そうに鳴く
- 食欲や元気がない
- トイレトラブルを伴う
- 高齢猫で夜鳴きが急に始まった
「様子見でいいのか迷う」段階でも、相談だけでも問題ありません。
まとめ|急な鳴き声は猫からの大切なサイン
猫が急に鳴くようになったときは、
- 要求やストレス
- 加齢による変化
- 病気のサイン
のいずれかである可能性があります。
いつもと違う鳴き方・行動の変化があれば、早めに原因を探ってあげることが大切です。
飼い主が気づいてあげることで、猫の不安や病気を早期に防ぐことができます。


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