「最近、夜中になると猫が鳴くようになった」
「昼間は寝ているのに、夜になると鳴き続ける」
老猫の夜鳴きは、多くの飼い主が悩む行動のひとつです。
年齢のせいだと考えがちですが、放置してはいけないサインが隠れていることもあります。
この記事では、
- 老猫が夜中に鳴く主な原因
- 急に夜鳴きが始まった場合の注意点
- 病気や認知症の可能性
- 飼い主ができる具体的な対処法
- 動物病院を受診する目安
をわかりやすく解説します。
老猫が夜中に鳴くのはなぜ?
猫はもともと夜行性の動物ですが、高齢になると生活リズムや感覚に変化が起こります。
それが夜鳴きとして現れることがあります。
老猫が夜中に鳴く主な原因
① 認知機能の低下(猫の認知症)
老猫の夜鳴きで最も多い原因が、認知機能不全症候群(猫の認知症)です。
認知機能が低下すると、
- 時間や場所がわからなくなる
- 不安感が強くなる
- 昼夜の区別がつかなくなる
その結果、夜中に不安になって鳴くことがあります。
特徴的な行動には、
- 夜に大きな声で鳴く
- 目的なくウロウロする
- 同じ場所を行ったり来たりする
などがあります。
② 視力・聴力の低下による不安
老猫は加齢により、
- 視力が落ちる
- 音が聞こえにくくなる
といった変化が起こります。
暗く静かな夜は特に不安を感じやすく、
飼い主を探して鳴くことがあります。
③ 空腹・喉の渇き
高齢になると、
- 消化吸収の効率が下がる
- 一度に食べられる量が減る
ため、夜中に空腹を感じやすくなります。
「鳴くとごはんがもらえる」と覚えている猫では、
要求鳴きが夜中に増えることもあります。
④ トイレや体の不快感
老猫では、
- 関節痛
- 腎臓病
- 便秘
- 膀胱炎
などにより、体に不快感があると眠れず鳴くことがあります。
特に、
✔ トイレの回数が増えた
✔ 排泄時に鳴く
といった場合は注意が必要です。
⑤ 病気が原因の可能性
夜鳴きを引き起こす病気には、次のようなものがあります。
- 甲状腺機能亢進症
- 高血圧
- 腎臓病
- 脳・神経系の疾患
「急に夜鳴きが始まった」「鳴き方が激しい」場合は、病気の可能性も考えましょう。
急に夜中に鳴くようになった場合の注意点
① 年齢に関係なく異変は要注意
「老猫だから仕方ない」と思いがちですが、
急な行動変化は重要なサインです。
特に、
- 食欲や体重の変化
- 水を飲む量が増えた
- 昼間も落ち着かない
こうした変化を伴う場合は、早めの受診をおすすめします。
② 鳴き方の変化もチェック
- 低くうなるような鳴き声
- 大声で長時間鳴く
- 呼ぶような鳴き方
いつもと違う鳴き方は、不安や痛みのサインであることがあります。
老猫の夜鳴きへの正しい対処法
① 昼間の生活リズムを整える
- 昼間に適度に起こして遊ぶ
- 日中は日光を浴びさせる
昼と夜のメリハリをつけることで、夜鳴きが軽減することがあります。
② 夜でも安心できる環境を作る
- 常夜灯をつける
- 寝床を飼い主の近くに置く
- 静かで落ち着ける場所を用意
暗闇による不安を減らすことが大切です。
③ 夜間の空腹対策
- 寝る前に少量のごはんを与える
- 消化に良いフードを選ぶ
空腹が原因の場合、これだけで改善することもあります。
④ 叱らず、安心させる
夜鳴きに対して、
❌ 叱る
❌ 無視し続ける
のは逆効果です。
やさしく声をかけたり、そばにいることを伝えるだけで落ち着く猫もいます。
動物病院を受診する目安
次のような場合は、必ず獣医師に相談しましょう。
- 夜鳴きが急に始まった
- 鳴き声が以前より激しい
- 食欲・体重・排泄に変化がある
- 昼夜逆転が進んでいる
- 15歳以上の高齢猫
可能であれば、夜鳴きの様子を動画で記録しておくと診察に役立ちます。
まとめ
老猫が夜中に鳴く原因は、
- 認知機能の低下
- 不安や感覚の衰え
- 空腹や体の不快感
- 病気
など、さまざまです。
「年のせい」と決めつけず、
猫からのサインとして受け止めることが大切です。
気になる変化があれば、早めに対処・受診し、
老猫が安心して過ごせる環境を整えてあげましょう。


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